2024年8月31日土曜日

娘と一緒にやりたい100のコト⑥

今日は土曜日。学校はお休み。

長男はお盆明けから部活の合宿があり、合宿明けからは宿題のラストスパートで部活と勉強のハードスケジュール、あと1週間もすれば部活のコンクールや定期テストが始まる。
ほっと一息つければと思い、用がなければ夕方お風呂に誘おうと思っていた。

長男は小さい頃からお風呂が大好きで、近所の温泉施設によく行っていた。
時には男二人で早朝6時出発でモーニングお風呂にいったり、風呂上がりのセブンティーンアイスが彼の息抜きの一つであることは間違いがない。しかし、中学生になってからは土日も部活があることが多く、なかなか一緒に行けていなかったので、この機会に行ければと考えていた。

朝ごはんを食べ、しばらくして妻が「一緒にカフェに行ってくれる人!」と家族に聞いた。
そのカフェは取引先でもあり、納品や引き取りの用があったらしい。
偶然私も仕事の依頼があったので、ついでに済ませようと「はい!」と手を挙げた。
その後、子どもたちにどこかに出かけたいか聞く流れとなり、トランポリンで遊べる施設やプールや温泉などの候補が挙がった。
私はもともと長男とお風呂の案を胸に秘めていたので、どちらの案にも魅力を感じていたが、最終的には長男のプランに賛同し、仕事依頼先のカフェで一休みしてから、トランポリンで汗をかき、お風呂で汗を流してくる1日レジャープランが採用されることとなった。

仕事で寄ったカフェで子どもたちが食べたかき氷は絶品だった。
ボリュームもあり、ミルクがミックスされた氷はふんわりあまく、さらにマンゴーなどのフローズンフルーツもめちゃくちゃ美味しかった。いままで食べたかき氷の中で一番おいしかった気がする。
食欲が少ない娘もほとんどを一人で食べることができた。

その後約1時間のドライブでトランポリンの施設に移動し、トランポリンを楽しんだ。
長男はハードに1時間をみっちり楽しみ、妻も長男と一緒に飛び跳ね、娘は休みながら無理せず遊んだ。
帰りに近くの温泉施設に行くお決まりのルートだったが、残念ながらその施設は開いておらず、急遽近くの別の温泉施設を探したが、そこにも入ることができなかった。
妻は「2か所行ってダメだってことは今日は帰れってことなのかもね」と言い、一時はあきらめムードが漂ったが、長男はお風呂を楽しみにしていたので地元に帰ったら男二人で家近くの温泉施設に行こうかと言いながら家路についた。

一度は、男二人でお風呂に行くという代替案になったものの、せっかくの家族でのお出かけだったし、なんとか皆が楽しめる締めくくりはできないものかと、ぼんやり考え事をしながら運転をしていた。そしてふと、帰り道に過去に行ったこともある温泉施設があることを思い出し、そこに寄ることを提案したら、妻も同意してくれた。
娘は外食に不安を感じていたが、みんなが頼んだものを少しずつ分けてもらう案で納得をしてくれた。

温泉に着いた頃はすでに19時を回っており、おなかはペコペコだった。
お風呂に入る前に食事を済ませることにし、定食を3つ頼んだ。
妻は娘と唐揚げとコロッケの定食を分け、私はダイエット中という事もありライスを娘に少し分けさせてもらった。娘は唐揚げやコロッケを小さく分けて食べ、キャベツも何回かお代わりしていた。ここの定食は美味しいね!とも言っており、ホッとしたことを覚えている。

娘は最近クレーンゲームが好きだ。
昨日の夜もクレーンゲームの夢を見たらしい。
この食堂の横には2つのクレーンゲームが置かれていたが、誰もやる人がおらず娘は「あのクレーンゲーム可哀そうだね」と言っていた。

お風呂から出たのは男チームが少し早かった。けっこう長く入っていたので待たせたかな?と思っていたら、妻と娘はまだだったので、きっとお風呂を堪能できているのだろう。良かった。

残念ながらここには風呂上がりのアイスは売られておらず、長男はデカビタで喉を潤していた。
しばらくして妻と娘もお風呂から出てきたが、いつの間にか娘の手には100円玉が握られていた。
何に使うかは決めていなかったようだが、お風呂上りに飲む定番コーヒー牛乳も売っていたし、さっきから気になっているクレーンゲームもある。使うのか使わないのか、娘はじっくり考えていた。一緒に休憩スペースから食堂までを一周し、例のクレーンゲームもよーく観察した。
結局娘は100円を使わずに帰ることにした。
クレーンゲームはきっとやりたかったのだが、そのクレーンゲームの中身と手の中の100円を天秤にかけたときに、やらないほうが良いという結論になったのだろうか。
きっとあの100円は貯金されるのだろう。

2024年8月30日金曜日

娘と一緒にやりたい100のコト⑤


超ノロノロ台風が来た。
台風10号が鹿児島に到着したのが29日の朝。
30日には台風はまだ関西地方にいたが、非常に勢力が大きく、その影響は関東にも及んだ。

娘の通う小学校も午前中で終わることとなり、一般の生徒たちは地域ごとに集団下校していた。

娘とは昨日、帰りの時間を決めて迎えに行くと約束をしていたが、台風の影響で下校時間が早まり、約束の時間より1時間早く先生から迎えに来て欲しいと電話があった。
迎えに行くと、娘は「せっかく昨日時間決めたのにね」と少し残念そうだった。

娘は家についてから、児童支援の先生に手紙を書きたいと言った。
児童支援の先生と次のミッションの話をしたり、気持ちを聞いてもらうことで楽になっているようで、感謝の気持ちを伝えたいとのことだった。

娘は可愛いレターセットに2枚、素直な気持ちを書き、私にも読ませてくれた。
きっとこの内容を読んだら先生も喜んでくれるに違いない。とっても気持ちが伝わる手紙になっていた。

夕方に娘は「あれからさらに書いて4枚になったよ!」と言っていた。

児童支援の先生と話しているときに娘は「1日いろんなことを考える日に使いたい」と相談し、先生は「いいね!気にしないでそれやってみたらいいよ」と言ってくれたらしい。

近々、どこかで1日じっくり考えてみる日を作ってみよう。
あと娘が書いた手紙はとっても素晴らしいと思えたので、無事に先生に渡すことができて、感謝の気持ちが伝えられれば良いなーとも思った。

雨が降ると世の中が少し落ち着いて見える。
来週からは給食が再開する。
娘は夏休みから食欲が少ない。
給食をどうするか、これが新たな悩みだった。


2024年8月29日木曜日

娘と一緒にやりたい100のコト④

 


9月1日と言えば防災の日。
関東大震災を教訓に設定されたこの日には、多くの小学校で防災訓練が行われる。
娘の小学校もご多分に漏れず防災訓練が実施されるが、今年は9月1日が日曜日という事で、前倒して昨日の28日に総合防災訓練行われた。
大規模地震が発生し、校内放送が使用できず、負傷者が出る想定とのこと。

本校での防災訓練は昨年から大学の教授と一緒に行っているらしい。
午前は生徒参加で訓練と学習、午後の児童下校後は学校職員と外部の方と連携して訓練を行い、大学の先生と研修も行なわれたとのこと。その様子はなんと今朝の全国ネットの情報番組でも放送されていた。

昨日の時点でテレビ局の取材が入るという報告は受けていたので、この日は朝からテレビ前でスタンバイ。昨年卒業している長男も一緒にテレビを見た。
知っている先生が何人もテレビに映り、なんだかうれしい気持ちになりながら、さらに最後のインタビューに答えていたのは娘の担任の先生!
「この声、先生だよね?だよね!」と楽しく番組を見た。

この日も朝は少し気分がすぐれなかったこともあり、ゆっくりめに登校時間をずらし、下校時間には迎えに行った。

児童支援の先生にはなんでも話せるという事で、とても心を開いているらしい。
娘は連日感謝の気持ちを表しているので、良い先生に恵まれたと私も感謝している。
この日から体調がすぐれなくなった時用に両親からお守りメッセージを渡し、空気が悪かった時の対策としてミンティアと一緒に小さな袋に入れて持って行った。

お迎えに行ったときに、児童支援の先生が「お守り効果ですね!」と言っていたので、少しは心の支えになれたのかもしれない。

今月は給食がまだ無く、午前中で授業は終わる。
先生からは毎日電話して迎えに来てもらうのではなく、あらかじめ時間を決めて迎えにきてもらうことを提案された。どうやら娘と先生で話していたらしい。
そのほうが本人も気が楽な様子だったし、先生の負担も少しは減るかもしれない。明日からは定時に迎えに行くことにしよう。

2024年8月28日水曜日

娘と一緒にやりたい100のコト③

この日も娘は登校班での登校に不安を感じていた。
昨日の朝も同じように本調子ではなく、登校班で登校したものの、途中で体調不良の連絡があり早退している。今日は気持ちが落ち着くまで様子を見て、学校にはゆっくり行こうということになった。

昨日は教室で提出物の準備をしている時に気分が悪くなり保健室に移動したらしい。そのため頑張った夏休みの宿題はまだ提出できておらず、今朝の登校時には「宿題を提出できたら良いね」と言葉を交わして見送った。

お昼ご飯をそろそろ食べようかと思っていた12:40頃、学校から電話があった。
娘は下校の途中で体調が悪くなることを心配し、迎えに来て欲しいとのことだった。
先生からの電話では「宿題を出す」が長女の中ではちょっとしたミッションとなっていたようで、「今日のミッションを達成できた」と言っていたらしい。

娘はこの2日間で児童支援の先生にたくさん話を聞いてもらっていたようだ。
この先生は昨年長男の担任だった先生で、とてもやさしく話を聞いてくださって、長女もなんでも話せると話していた。
早退の連絡をくれるのもこの先生で、娘の学校での過ごし方などを詳しく教えてくれた。

娘は遅刻や早退など、これまでとは違う登下校となったものの、「今日のミッションを遂行した」という事実は自信というかちょっとした達成感というか、学校で過ごすなにかしらのモチベーションにはなっていたようで、寝る前には「明日のミッションは何にする?」と聞いてきた。
色々な不安を感じる中、娘が自ら前向きな相談をしてくれているように思えて少し嬉しかった。

本人は普通に授業出たい気持ちはあるものの、授業中に気分が悪くなったらどうしよう、先生に伝えられなかったらどうしようという不安も抱えているようだ。
父親ができることは限られているが、学校に一緒に付いていく、迎えに行くなど、私にできることはいくらでもしようと思う。

朝は2日連続で調子が悪いし、以前から子どもたちが体調不良を訴える時は、何かしらの前兆だったり、病気が潜んでいたりする。例えば小さい頃に赤ちゃん返りかと思っていたら手足口病だったり、多少の熱ならと学校に送り出すと午後に発熱したりすることもあった。
今回も自覚症状があるならあまり無理をさせないほうが良いと思い、もし気持ち悪さがあるなら保健室で過ごす、授業中に気分が悪くなりそうなら無理はしないようにしようと話をした。そして明日のミッションは、いろんな話を聞いてくれる児童支援の先生と「これからのミッションを相談してみる」という案に落ち着いた。

児童支援の先生の存在にはとても助けられている。感謝。

2024年8月27日火曜日

娘と一緒にやりたい100のコト②


夏休み明けの朝は、夏休み中のそれとはやっぱりちょっと違う。

ちょっと真面目な空気感と言うか。
登校の時間から逆算して家を出る時間も決まってくる。
当たり前のことだが、出発の時間が決まっているし、準備も何分までにしなきゃいけないとか、時間を気にしながら支度を進めないといけない。
また、休み明け久々の登校だから荷物も多い。忘れ物もしたくないし、やっぱりお休み中の朝とは全く別の時間になる。

我が家では長男がパン大好きなので、基本は朝はパン食が多い。
定番はたまごチーズハムサンド。
玉子焼き用の四角いフライパンに溶き卵を広げ、卵に熱が通らないうちに半分に開いたロールパンを開いた側から入れる。卵に8割方火が通れば裏返しにしてハムとチーズを挟み、ロールパンを閉じる。ここまで約1分程度。忙しい朝でも愛情をこめられる簡単メニューだ。

このしょっぱい系のパンと、練乳を塗った通称ミルクパンの2つが長男の定番のメニューで、季節によってここに青汁やプロテインなどが加わる。
娘は朝は量をあまり食べないので、たまごチーズハムサンドの半分を食べ、残りを妻が食べたりする。

夏休み中に食が細くなっていた娘が、起きてすぐに朝ごはんを食べることができるのか少し心配だったので、いつもは2等分にカットするロールパンをこの日は3等分にカットした。

朝ごはんを用意しテーブルに並べていると長男が「熱がある」と。
朝起きてからなんか本調子じゃないと思った長男は自分から熱を測り、その結果37.2°だったらしい。

この辺の長男の勘はけっこう鋭い。

コロナでの自粛時代は37.5℃が一つの目安になっていた。
37.2℃はあきらかに平熱ではないか微熱レベルとも思える。
長男は夏休み明けの初日だから学校には行きたいと話していて、休み明けすぐに始まる定期テストを考えてもなんとか大事には至らないようにしたいところ。
負担を少しでも減らすために、朝は車で送ることを提案したが、友達と約束しているとのことで自分で歩いていくと言っていた。

出かける前にもう一度測ろうと話しながら、あまり深刻にならないよう「後で測って熱が高かったら気持ち的にやられちゃうから、測らないほうが良いかも」と言ったら妻にめちゃくちゃ怒られた。

娘はまだ小学生の為、登校班で学校に行く。
集合場所に約30人の生徒が集まり、みんなで一緒に登校する。
出かける時間が近づいても、長女はちょっと気持ち悪さがあり、家を出たくない様子だった。
この気分の悪さが、夏に患った病気の影響なのか、長い休み明けの登校というプレッシャーから来るものなのか、その時点で判別することは難しく、友達と会ったら気が晴れるかもしれない、学校に行けば楽しく過ごせるかもしれないと、「登校班でお友達と久しぶりに会えるね!」など楽しい想像をしながら、時間通りに家を出られるようにフォローをしていた。

それでも長女の気分はすぐれず、念のため学校まで付き添うことにした。

登校中、子どもたちはほぼ雑談をしない。
約30人が一列になって学校までの約30分歩いていく。
上り坂あり、下り坂あり、細い道ありとなかなかハードな道のりだ。
この道のりを重いランドセルを背負って歩くのだから、これだけでも相当な体力を要することだと思う。

校門まで送り届けた時点で、お友達が待ってくれていて、二人で一緒に学校に入っていった。クラスメートと久振りに顔を合わせ、緊張が解けると良いなーと思いながら長女に手を振りながら見送りをした。

家に帰ると長男はすでに家を出た後だった。
結局出発直前の検温では熱は少し上がっており、長男も学校で体調が悪くならないか心配な状態となった。

家に帰り、妻とじっくり話をしていた。
昼が近くなってきたころ、小学校から連絡があり、娘が「体調不良を訴えているので迎えに来て欲しい」とのことだった。朝には「気持ち悪くなったら早退してもいいんだよ」と伝えていたし、安心させるために「何かあればすぐに迎えに行くからね」とも伝えていたので、直ちに学校に迎えに行った。

保健室から出てきた長女の表情は思っていたよりも明るく、時折笑顔も見せていたのでちょっと安心した。
どうやらクラスに入ると息苦しさや気持ち悪さが出てしまい、保健室で過ごしていたとのこと。下校も30分の道のりは不安なので早退を希望したとのことだった。

早退とはいえ、その日の終わりまではもう1時間もなく、ちょっとだけ下校時間が早まったという感じ。学校がはじまってしばらくは給食が無いので、午前中までの授業となるが、この調子だとおそらく帰りは迎えに行くことを想定していたほうが良さそうだなと感じた。

娘は体調不良で早退したにもかかわらず、迎えに行った時の第一声は自分のことよりも朝微熱があった兄のことを心配をしていた。なんとやさしいことか。
家に帰った後は普通に過ごし、部活を終え夕方に帰ってきた長男も熱は下がっていた。

2024年8月26日月曜日

娘と一緒にやりたい100のコト①

私は昔から、遠足やイベントの前は眠れないタイプだ。それは2児の父となった今もどうやら変わっていない。

長い夏休みの終わりが近づいてくると、たぶん子どもたち以上にソワソワしてくる。

宿題は間に合うか? 生活のリズムは戻せるか? 

子どもたちには余計なお世話だと思うが、勝手にソワソワしてしまう。

長男は中学一年生になり、夏休み中も部活に励んでいた。

県内有数のチームであるその部はほぼ毎日練習があり、休みは週に1日程度。

だから夏休み中も生活のリズムは崩れていない。

娘は小学校5年生。

週に2回通っているスイミングは8月はお休みして、9月からは週1回にするように手続きをしたばかり。

だから夏休みは完全に休みモードになっていた。

夏休みに入って娘は体調を崩した。 

流行りの溶連菌やマイコプラズマが原因だ。

39℃を超える発熱やのどの痛みなど、大変な日々を過ごした。

熱が2日続いたとき、かかりつけ医を受診しようと思ったが、残念ながら休診日で叶わず、近くの耳鼻科を受診した。

当時はやっていた病気の一つ、溶連菌を疑い検査を行ったが反応はほぼ出なかった。

もしかしたらこの時すでにマイコプラズマにかかっていたのかもしれない。

溶連菌の薬はマイコプラズマには効かない。

そのためか、処方された薬は残念ながら効かず、長女の症状はずるずると長引いた。

数日後、あらためてかかりつけの小児科を受診し、そこでマイコプラズマと診断された。

嫌な咳が出て、喉は激しい痛みがあったようだ。

おそらく肺炎気味になっていたのかもしれない。

その後体調は徐々に良くなっていったが、食欲はあまりなく、絶好調時とは大きく様子が違った。

7月の下旬、ほぼ体調が戻った娘は栃木県の祖父母の家に、幼馴染のお友達とお泊りに行った。

お友達とのお泊りはGWに続いて2回目だった。

2回目だし、前回よりも楽しく過ごしてくるだろうと思っていたところ、お友達は少し体調を崩し、長女もこのころから食欲が少なくなっていったように思う。

8月のお盆には、今度は家族全員で栃木県の祖父母の家に泊りに行った。妻のご両親である祖父母は、目の中に入れても痛くないほど孫を可愛がってくれる。勉強と部活などハードな毎日を送る長男にとってもここはリラックスできる特別な場所だ。

娘はこの時も食欲が少なく、ほぼゼリー飲料のみの食事だった。

さすがに毎食ゼリー飲料だと心配になり、義実家近くのスーパーでビニールに包まれている大き目のラムネ菓子を買ってきて、長女に渡した。

ラムネはブドウ糖とでんぷんが主成分で消化の必要が無いらしい。

甘くておいしいし、食欲不振でも食べられるかもしれないと思った。

ラムネ作戦は功を奏した。長女は元々ラムネ菓子が好きだったこともあり、無理に食べさせられる感もなかったのだと思う。また、1個ずつ様々な小袋に個装されたアソートパックだったこともあり、何色を食べるか、選ぶ楽しみもあったと思う。

そしてこの時初めてラムネ菓子は消化に負担をかけず、カロリーを摂取することができる優秀な食べ物であることを知り、娘ともこの知識を共有した。

これまでは、私の中の甘くて子どもにはあまり食べてほしくない菓子ランキングの上位常連のお菓子だったが、まさかラムネ菓子が食べる点滴だったとは。

食べる状況や体調によってお菓子は悪者にも正義の味方にもなりうるのだ。

その後、神奈川の自宅に戻り、夏休みの後半を過ごした。

残りの日程からスケジュールを組み、子ども二人と一緒に宿題のラストスパートをした。

休み明けに行われる漢字50問テストにも備えた。

中学校の宿題は量が多く、毎日のように部活のある長男は、まるで受験生のようなタイムスケジュールで宿題を片付けていった。ギリギリ、登校日の前日夜までかかったが、必須の内容に加えて、任意だった国語と社会と理科の自由課題まで終わらせ、夏休み前半にもやや計画的に進めていた長女は、最終難関である作品作りを2日程度の余裕を持って終え、2人とも夏休みの宿題という大きなミッションをクリアすることができた。父親の私も勝手にやりきった感を分けてもらい、ホッと一息ついたことを覚えている。

娘はこれまで提出物を出すことができず、しばらくランドセルに入れてしまっていたこともあったが、今回はこれだけ頑張ったし、なんとか無事に提出できればいいなと思っていた。

夏休み前の漢字テストも100点を取ったし、ちょっとしたことでも成功体験が継続することで毎日の宿題や提出物への抵抗がなくなっていくのではという期待もあった。

明日から学校、そう考えるとやはりソワソワしてしまうが、宿題も終わったし、後ろめたさはない。明日寝不足にならないように、今日は早めに眠ろう。

そして長い夏休みの最後の夜を迎えた。