10/14(金)の18:30から手術説明があるとのことで、グランパとグランマにチビのお守をしてもらい、ワイフの居る病院へ向かいました。
部屋につくなりワイフはウインクをしたり、顔を動かしたりしながら
「ねぇ?どう?すごく調子いいでしょ?」
と言ってきました。
この時は、手術を数日後に控えたワイフがしっかり病気と向き合っているように見え、単純にほっとしていたのですが、実はこの調子の良さがこの後の急展開につながります。
これまでの経緯。
08/19 妊娠29週目、切迫早産で入院
09/03 妊娠31週目、聴力低下自覚
09/22 妊娠34週目、聴神経腫瘍の疑い
09/26 脳外科のある総合病院に転院
10/06 妊娠36週目、帝王切開にて出産
10/12 産科退院、そして都内の大学病院脳外神経外科に入院
10/14 手術説明
10/17 手術予定
聴力が低下したことを自覚したのをきっかけに、耳鼻科等で診察を受け、突発性難聴の可能性が高いと診断。
後で知ったことですが、突発性難聴は原因が不明らしく、原因が特定できない聴力低下は突発性難聴として診断されるみたい。
つまり病名は付けられても、確実な診療手段がないのです。
このとき受けた説明では、1/3が治り、1/3がよくなり、1/3が治らないと。
ただウイルスによる難聴の可能性もあるので血液検査も行い、さらに10万分の1の可能性に備えて、頭の中に腫瘍などがないか調べてみましょうということになりMRIの準備も進めました。
どうやら血液検査は問題なく、やはり突発性難聴である可能性が高いということになり、神経の腫れなどを抑えるステロイドを10日間点滴することに。
その間にMRIの準備も整い、撮影。
その結果、10万分の1の確率がビンゴ。
2.6cmほどの腫瘍が右小脳橋角部に見つかってしまいました。
聴神経腫瘍でした。
命に影響はしないのか?
腫瘍は良性なのか?
手術が必要なのか?
出産は諦めなければならないのか?
何が原因でできたのか?
数分であらゆる可能性が頭をよぎりました。
しかし最初に入院した病院には脳外科が無く、すべては推測の域を出ません。
すぐに脳外科のある総合病院に転院すべく手続きをお願いし、3日後の9/26に済生会の横浜市東部病院に転院しました。
そちらでも再度MRIを撮っていただき、腫瘍の成長度合いなどを改めてチェック。
腫瘍に急な成長は見られなかったものの、いずれ脳幹を圧迫する危険性もあるので、やはり手術は避けらないと。
通常の聴神経腫瘍とは異なり、出来た場所も良くない様子。
内耳道から出てきた腫瘍で、2/3以上が脳を圧迫しているため、もはや脳腫瘍だと。
聴力以外にも顔面神経に弊害が出ていましたが、手術は今出ている症状云々以前に、命を救うためにやらねばならないと。
しかも、顔面神経麻痺の症状が出ていることから、腫瘍が聴神経や顔面神経を巻きこんでいる可能性もあり、決してオペの難易度が低くないことを示していました。
そしてこの病院で、特に脳腫瘍となるとやはりより多くの手術を手がけているドクターにお願いしたほうが、より確実性があがるという助言をいただき、また日本でもトップクラスの聴神経腫瘍のオペをこなしている名医を紹介して頂くことができました。
そのドクターがいるのがこの大学病院。
きっと良い結果が待っていると信じています。
19時頃、ようやく手術説明が始まりました。
が、内容は手術の説明と言うより、現在の症状の確認。
おそらくMRIの結果を見て、ドクターも状態がやや良くなっていることを感じていたのでしょう。
そして、ワイフも症状が良くなってきていることを伝えた結果・・・
なんと3日後の手術予定はキャンセル。
さらに症状が良くなる可能性もあるとのことで、1ヵ月半静養し12月頭にオペを行うという結論に達しました。
簡単にその判断材料をまとめると
・出産を終え、腫瘍の腫れが引いてきている可能性がある。
・妊娠中のホルモンバランスにより腫瘍が腫れて大きくなっていた可能性が考えられる。
・その為に症状が良くなっている自覚がある。
・もう少し時間をおけば、もっと症状が良くなる可能性があり、手術をよりスムーズに行える可能性がある。
とのこと。
腫瘍が他の神経を圧迫した状態でオペをすると、腫瘍をとるときに神経まで犠牲にしなければなりません。
そうなると腫瘍はとれても後遺症が残ります。
しかし腫瘍が少しでも小さくなった状態でオペに臨むことができれば、それだけ神経を犠牲にしなくてもすむ可能性が高くなると!
今まで、聴神経腫瘍が発覚してから、
「今の症状を良くする為の手術ではなく、これ以上ひどくしない為の手術です。」
と言われてきましたが、もしかしたら今の症状よりも良くなるかもしれない可能性が出てきたのです。
そして手術を1ヵ月半先にしたということは・・・。
そうです。家に帰れるのです!
自分の症状以上に、生後6日目で目を離さざるを得なかった我が子を心配していましたから。
何よりも心配だったチビに会えるのが何よりもうれしいはず。
また12月には1か月ほど離れ離れにならなくてはなりませんが、生後6日で離れるのと、生後1ヵ月半で離れるのとでは心配の度合いもだいぶ減るでしょう。
退院は10/16(日)
待ちに待った家族団らんの時は明日です!
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