2011年10月7日金曜日

帽子の似合う男

生後1日目。

この日は午後に病院へ到着。
部屋に入ると、チビ専用ベッドに寝たチビがちょうと目を覚ましたところ。
さすがわが子よ。父が来ることを察したか。


ママにほっぺを触られ満足そう。

あれ?
たった一日経っただけでも何か男前になったような・・・。
なんというか、北の国でたくましく生きていけそうなオーラというか、
レオンのジャン・レノみたいな渋さというか。
わかります??

じゃん。そうです。これです。


帽子!

体重が少ないため、ちょっと体温管理に気を使う必要があるとか。
なので体温を測ってちょっと低めなら帽子をかぶって保温するのだそうです。

うーん、似合う。
父は帽子を着こなせないのですけれども、恐るべし息子。
もう帽子部門では父を超えたか。


チビさんの顔には白いものがたくさんついています。
おでことか鼻の頭とか。
その他にもたくさんついています。

これは「胎脂」と呼ばれるもので、新生児の肌を守るバリアみたいなものなんだとか。
特にうちの子の場合は、早産だったのでこの胎脂がまだたくさん付いているみたい。
日が経つにつれ、徐々に取れていくようです。

いや、しかし眉毛がかっちょええ。
なぜ故ブラウン。

このかっこいい帽子、実はブランド品ではなく、助産師さんが即席で作ってくれたもの。
包帯などの上に捲くニットにようなものの片方をテープで留めてあります。
伸縮性抜群で通気性も良い。
しかもハンドメイドで愛情がこもってるとあれば、もう言うことなしでございます。

さらにこの日はもう一つの一大イベント。
授乳に遭遇です!


すごい。
メッシ並みにマークされています。

新生児はまだおっぱいがどこにあって、どうやって吸うのかもわかっておらず、
またママのおっぱいも吸いやすい形にはなっていないようです。
こうやって教えて吸わせて飲ませていくうちに、
チビのあごも鍛えられ、ママのおっぱいも吸いやすい形になっていくとか。

単にチューチュー吸ってるだけかと思いきや、
実は口全体におっぱいを含んで上あごに乳首を当て、下あごでおっぱいをしごいてお乳を出すんだそうです。
そりゃすごい作業だ。
この体ではさぞ大変だろうに。

助産師さんによると、ただでさえ、一般的な赤さんの2/3程度の大きさのチビですから、
口の大きさももちろん小さく、とても吸うのは大変らしい。
だけど「やる気」は見られると。

さすが我が子。
生後1日目でプロの助産師を唸らせた。

この後は定期的に手堅く搾乳したおっぱいをカップに移して、口に流し込み。
飲む量は、まだわずか2cc!
これが徐々に増えていくと。


チビは早産で低体重だったわけですが、
やはり産まれた直後のチェックで「呼吸の早さ」と確か「血糖値」が引っ掛かっていました。
呼吸の早さは、血中酸素をチェックしたところ許容範囲で、血糖値も産まれてからママのおっぱいを飲んで正常値の範囲まで上昇したとか。
おっぱいの神秘の力。

残念ながらママはこの病院を1週間弱で退院した後、別の病院に移ります。
なので母乳をあげられる期間が限られています。
何人かの助産師さんやドクターに確認したところ、みなさんおっしゃるのが「初乳が大事」という事。

1年~2年とおっぱいをあげるママも多くいますが、何より大事なのは初乳。
大事な命を守る免疫成分がたっぷり含まれた、約1週間の間に出る初乳をあげることに大きな意味があると。
たった2ccのおっぱいでも血糖値を正常値にする力があるのも納得。
この1週間はしっかり飲んですくすく育ってほしい!


この日も抱きたい気持ちを抑えきれず、しっかり抱きました。



なんて小さいんだ。
大事に大事にそっと抱きます。


足には取り違えが起きないよう、名前を書き、さらにバンドが付けられています。
二本指に乗っちゃう足。
だけど形は立派!

だいたい生後2~3日で、新生児の体重はがくんと一度減るようです。
そしてそれから2週間くらいかけて戻るとか。

1998gから1600gくらい減る可能性も考えられるらしく、
そうなるとまたNICUの文字がちらちらと見えてきます。

なんとか無事に母児同室でいられますように。

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